鎖国しているわけじゃない
ガバメントクラウドへのAmazon AWSとGoogle GCPの採用。今でも国産クラウドを期待したいという記事が目につきますが、日本はアリ一匹入れないような鎖国をしているわけじゃない。条件を満たすものがこのタイミングではグローバル企業のクラウドでしたということ。国家に関わることなので国産であって欲しい感情は確かにあるなぁ、でも俯瞰的(ふかんてき)に考えて目指すパフォーマンスと現在のパフォーマンスの差がより小さいのがグローバル企業だったわけですね。
AWS : Amazon Web Services
GCP: Google Cloud Platform
見渡せばスマホは国内シェア47%がApple iPhone(IDC Japanより)。ネット検索エンジンはパソコンでもモバイルでもGoogle中心、SNSも海外から入ってきているものばかり。EC(ネットショッピング)は楽天市場、メルカリの純日本企業ががんばっているけどAmazon、Yahooも浸透している。オンライン会議の手段はZoomやTeams、Meetsなど。その背景に存在するデータセンターで稼働しているサーバーは海外製が支配的であったりする。日常生活で普通に海外のテクノロジーを活用しているレベル。
日本の自給率からして食品・エネルギーは以前から輸入なわけで、知らなかったけど木材は約70%が外国産(林野庁データより)、お寺の墓石は約80%が外国産(→うわさレベル)。100円ショップ商品も輸入だけど年々完成度が高くなっているのがすごい。そう言えばコロナワクチンも海外メーカー製でしたね。
モノやサービスはすでに海外から多く入ってきていますが、ヒトが多いところに市場が生まれるので旅行目的にしろ労働力にしろ来日者数を増やすことが必要ですね。
ただし優秀な人材を。
何をもって優秀かのラインを引くのは簡単ではないがロボットの代わりに低賃金で働く人材以外が入ってくるのがベスト。日本人だけじゃどうにもならない技術面や文化面を埋めてくれる人材が良いよなぁ。コロナ鎖国でヒトの流れが止まりませんように。