PDCA。全部必要?
PDCA。アルファベッドで書くとカッコいいですが、私は「実験と判断」を繰り返すこととシンプルに考えています。事業を伸ばすには正解かどうか分からないことをいろいろ試すわけで、それは実験だと思います。やってみた結果で次どうするかを判断する。その繰り返しが経営かと。
Doだけでいいんだヨ!なんて話しも最近聞こえてきますが、前職時代は万能ツールとして勉強することをオススメされました。2018年、率いていた部門の営業成績が目標値に遠く及ばなかった時のこと。アメーバー式経営の下で営業をしていた場面。その経営は「数字の達成率」で全てであった。目標未達 = マネジメント力に問題がある、となる。そんな流れで上長の取締役から「高速PDCA」の本を読みなさいと指導を受けたことがありました。
そのタイトルは元ソフトバンクで孫社長を支えておられた三木雄信氏 著 「孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA」。当時とりあえず自腹で電子書籍をダウンロード。この書籍自体は大変参考になるものです。私は困った時は上司のアドバイスよりも書籍を頼ることが多かったので読書自体は違和感なはかった。本の内容はひとつのタスクに集中するのではなく、複数の業務をパラレルで走らせるコツを伝授するものでした。
書籍自体は参考になったけど、PDCA本を教科書として勧める経営層はもっと迷子になっていた。数年後に取締役たちはファイヤーされ会社は大手に買収された。社員に本を読ませると何かが起こるだろうと、その発想ちょっと残念。
何のために走らせたPDCAだったのか。まぁ目的を見失うことはある。